価格:10,000円(税込 11,000円)
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酒米の母である岡山県産雄町を100%使用した純米大吟醸酒です。
伝統生酛仕込みで醸しました。
蔵付きの酵母で醸しているためその年の気候や風土が反映した自然なお酒です。
醸造年度ごとに変わる味わいをお楽しみください。
酒は自然と醸すものという理念のもと、良い酒に成るよう見守り手を加えていくということから「画龍点睛」と名付けました。
天地(あめつち)と共に永遠に伝わり栄えてきわまりないこと。
我が国最古の歴史書『日本書紀』(AC720)にも登場するこの言葉は、
窮まること、尽きることのないものを受け取り、引き継いでいくことを意味します。
時代が移り、人の肉体は朽ちても、人の精神は脈々と続いていきます。
これは、酒造りについても言えること。
代々の蔵の当主の思いを乗せて、今日までの酒は進化を続けてきました。
蔵の歴史に敬意を払いつつ、今までで一番良いものを造る。
伝統の酒造りをさらに進化させて次の世代へと手渡していく。
これが私たち藤井酒造の目指す酒造りです。
1863年、藤井酒造の祖先である初代・善七は、良質の仕込み水に恵まれた竹原の地を酒造りに適した土地と見極め、酒造業を興しました。竹原は、穏やかな瀬戸内の海に面しており、かつては製塩業でも栄えた風光明媚な町。別名『安芸の小京都』とも呼ばれ、木造の古い日本建築が軒を連ねる美しい町並みや歴史ある神社仏閣も昔のままの姿をとどめています。
竹原は、今も地下水を水道水として使用しているほど清冽な水に恵まれた土地であり、同時に豊富な海の幸を得て豊かな食文化も築かれてきました。その自然の恵みを生かした酒造りを続けて百五十余年。藤井酒造の蔵は、たくさんの量を生産する蔵ではありませんが、だからこそ自分たちにしかできない酒造りを続けたい。小さい規模であっても、日本酒という大樹の幹を支える存在でありたいと願っています。
『龍勢』ブランドについて
私たちが今も大切に守る創業銘柄“龍勢”は、明治四十年開催の『第一回全国清酒品評会』に出品した銘柄です。日本政府が清酒技術の研鑽・向上を目的に開催したこの日本で最初の品評会で、龍勢は最優秀第一位を受賞して日本一の栄誉に輝きました。
藤井酒造の酒造り
酒は人の力で造るものではなく、自然が醸すもの。これが私たちの酒造りの基本的なコンセプトです。
人は、その自然の力が最大限に生かされるよう、できるかぎりの工夫をこらしていく。人智を尽くすからこそ、自然が造り出す力に近づくことができる。
そう考えて私たちの蔵が取り組んでいる伝統的な酒造りの要点をいくつかご紹介します。
●全量純米蔵であること
日本酒は、米の酒です。米と米麹のみを原料として使用するのが日本酒本来の姿であると私たちは考えています。現代では、各蔵の考え方の相違もあり、市場には蒸留アルコールを添加した日本酒も存在します。私たちは、日本酒の原点となる酒造りを行いたいと願い、製造する酒すべてを米と米麹だけで醸造しています。
●精米技術
伝統的な造りを大切にする私たちが、現代の技術の賜物として誇れるのが、精米の部分でしょう。日本酒の原料である米は、醸造の上で雑味の原因となる要素、脂肪やたんぱく質を取り除いてから酒造りに使用します。その際、目指す酒質に応じて米を削る率は30%、40%、50%と変わってきますが、蔵の最高位の酒である大吟醸の場合は、米の半分以上の60%を削って、芯のでんぷん質だけになるまで磨きあげた40%の状態で使用します。
●完全発酵
酒酵母がその使命を終える最後の時まで旺盛に活動を続け、米麹の糖を酒のアルコールに変えることを完全発酵と呼びます。完全発酵のためには、酒酵母の栄養源となる麹造り、さらにはその原料処理の段階からの丁寧な仕事が必要となります。完全発酵を終えて誕生する酒は、まろやかな口当たりと飲み飽きることのない爽やかな旨み、軽快なあと口のキレを兼ね備えています。私たちは、どのランクの酒であっても、この完全発酵による酒造りを心がけています。
●生酛造り(きもとづくり)への取り組み
日本酒は、世界の酒類の中でも極めて高度な“並行複発酵”によって誕生する醸造酒です。中でも、微生物と人間とが力を合わせて天然の乳酸を発生させ、健やかな酵母の働きを導く“生酛仕込み”は、時間も技術も労力も必要とされる高度な酒造技術。およそ二百年以上も前に考案された昔ながらの技術ですが、その手間を惜しまぬ酒造りでしか得られない強い酒質と味わいの深さを大切に守りたいと考え、現代の蔵の中でも復活させました。
インフォメーション
名称 | 日本酒 |
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原材料 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
内容量 | 720ml |
保存方法 | 冷蔵 |
賞味期限 | なし |
販売者 | 藤井酒造株式会社 |